膝の痛み ～ジャンパー膝（膝蓋腱炎・靭帯炎）～
スポーツをしているときに膝のお皿の下あたりに痛みを感じたことはありませんか？特にジャンプや着地を繰り返す動作が多い方に多く見られるのがジャンパー膝（膝蓋腱炎）です。今回は、ジャンパー膝の原因や症状、治療法について詳しくご紹介します。
ジャンパー膝とは？
ジャンパー膝は、膝蓋骨（お皿）とすねの骨をつなぐ「膝蓋腱」に負担がかかり、炎症や痛みが生じる状態を指します。主にジャンプやランニングなど、膝に大きな負荷がかかるスポーツをしている方に多く発生します。
ジャンパー膝の原因
ジャンパー膝の主な原因は、膝蓋腱に過度のストレスがかかることです。具体的には以下のような動作や状況が挙げられます。
1. 繰り返されるジャンプや着地
バスケットボールやバレーボール、陸上競技など、ジャンプ動作を頻繁に行うスポーツで発症しやすいです。
2. 過剰な練習やトレーニング
適切なケアをせずに過剰な練習やトレーニングを続けると、太ももの筋肉が硬くなり、膝蓋腱に負荷が蓄積され、炎症が起こりやすくなります。
3. 柔軟性の不足
太ももの筋肉（大腿四頭筋）の柔軟性が低いと、膝蓋腱に負担がかかりやすいです。
4. 不適切なフォームやシューズ・インソール
ジャンプやランニングのフォームが悪い、または足部を不安定にするシューズやインソールを履いている場合もリスクが高まります。
5. 子供の成長期
成長期に身長が伸びるにつれて骨の成長が筋肉の伸びに追いつかず、膝蓋腱に負担がかかることで発生します。
ジャンパー膝の主な症状
- 膝のお皿の下に痛みを感じる
- ジャンプや着地、階段の上り下りで痛みが増す
- 膝を曲げると違和感や痛みが出る
- 痛みが進行すると日常生活にも支障が出る
症状が悪化すると慢性的な痛みや腱の損傷につながることもあるため、早めの対処が重要です。
ジャンパー膝の予防法
1. 適切なウォーミングアップとクールダウン
運動前後に膝周辺の筋肉を適切に動かしたり、ストレッチをすることで、腱への負担を減らします。
2. 筋力トレーニング
太ももの後ろ側（ハムストリングス）やふくらはぎの筋力を鍛えることで膝への負荷を軽減できます。
3. 柔軟性を高めるストレッチ
膝周辺や太ももの筋肉を柔らかく保つことが大切です。特に大腿四頭筋やふくらはぎのストレッチを取り入れましょう
4. 適切なシューズ・インソールを選ぶ
足部を安定させ、サポート力のあるシューズやインソールを履くことで、膝関節の安定を促します。
5. オーバートレーニングを避ける
無理な練習や過剰な運動を避け、適切な休息を取るよう心がけましょう。
接骨院で行うジャンパー膝の治療法（例）
1. 超音波療法
膝蓋腱の深部に超音波を当て、炎症を抑えながら組織の回復を促します。
2. ハイボルテージ療法
高電圧の電気刺激を利用して痛みを軽減し、腱周辺の血流を改善します。
3. LIPUS（低出力超音波治療）
膝蓋腱の修復をサポートし、炎症の治癒を促進します。
4. 鍼灸治療
膝周辺の筋肉の緊張を和らげ、血行を良くすることで痛みを軽減します。また、全身のバランスを整えることで回復力を高めます。
5. テーピングやサポーター
膝蓋腱への負担を軽減するテーピングやサポーターを活用し、痛みを和らげながら日常生活をサポートします。
まとめ
ジャンパー膝は早めの治療と適切なケアが重要です。適度な運動とストレッチを行って快適な日常生活を送りましょう！
もし膝の痛みや違和感を感じたら、ぜひお気軽にご相談ください！
