📘 ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)について
〜原因・症状・セルフケア・鍼灸でできるサポート〜
「親指側の手首が痛い…」「物をつまむとズキッとする…」
それ、**ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)**かもしれません。
親指を動かす腱と腱鞘(トンネル)がこすれて炎症が起こり、
特に育児・スマホ操作・仕事で手を酷使する方に見られます📱🧸💻
🔍 ドケルバン病の原因
ドケルバン病は、以下のような オーバーユース(使いすぎ) が主な要因とされています。
- スマホやPC作業の長時間使用📱⌨️
- 料理やハサミ作業など手を反復して使う動作🔪✂️
- 育児(抱っこ・哺乳瓶を持つ姿勢)🧸
- スポーツでの反復動作(テニス・ゴルフなど)🎾🏌️
- ホルモンバランスの変化(産後・更年期)
- 手首の過度な負担や不良姿勢
※これらは研究で示唆されている要因であり、個人差があります。
🤕 主な症状
次のような症状が現れることがあります。
- 親指側の手首の痛み
- 握る・つまむ・回す動作での痛み(ペットボトルを開けるなど)
- 腫れ・熱感
- 親指を動かすとズキッと痛む
- 「フィンケルシュタインテスト」で痛みが強まる
※症状の感じ方は人によって異なります。
🏠 自分でできるセルフケア
専門家の評価を受けることが望ましいですが、一般的に次のようなケアが推奨されることがあります。
✔️ 1. 手首・親指の負担を減らす
- スマホの持ち方を変える
- 家事や育児の姿勢を工夫
- マウスやキーボードを負担の少ない位置に調整
✔️ 2. アイシング
痛みが強い急性期は、10〜15分程度の冷却が推奨される場合があります❄️
(※凍傷に注意)
✔️ 3. 軽いストレッチ
※痛みを悪化させない範囲で。
- 親指を軽くつまんで伸ばす
- 手首の背屈・掌屈をやさしく行う
✔️ 4. サポーター・テーピング
負担軽減のために使用されることがあります。
🪡 鍼灸でできるサポート(一般的な考え方)
鍼灸は、以下のような視点からサポートを行う場合があります。
🌿 1. 使いすぎによる筋緊張へのアプローチ
前腕の筋群(短母指伸筋・長母指外転筋など)が緊張しやすく、
それらのバランスを整える目的で施術が行われることがあります。
🌿 2. 局所の巡りを整えるサポート
東洋医学では、痛みの部位に「気・血の滞り」があるという考え方があり、
それを整える目的で鍼を用いることがあります。
🌿 3. 腕〜肩・首の関連部位への施術
前腕だけでなく、肩や首の緊張が手首に負担をかけるケースもあり、
全体のバランスを調整する目的で施術が行われることがあります。
🌿 4. 自律神経の調整
慢性的な痛みにはストレスや緊張も関係することがあり、
鍼灸では自律神経の調整を目的としたアプローチが行われることもあります。
※効果の感じ方には個人差があり、医学的に確立した効果を断定するものではありません。
📚 参考文献(広告ガイドライン配慮版)
※治療効果を断定しない範囲で、ドケルバン病に関する一般的知見を示した文献です。
- Wolf JM, Sturdivant RX, Owens BD. “Incidence of de Quervain’s Tenosynovitis in a Young, Active Population.” J Hand Surg Am. 2009.
- Moore JS. “De Quervain’s Tenosynovitis: Stenosing Tenosynovitis of the First Dorsal Compartment.” J Occup Environ Med. 1997.
- Richie CA, Briner WW. “Tendinopathies of the Wrist and Hand.” Clin Sports Med. 2003.
- 厚生労働省 生活習慣・健康情報ページ(一般的な衛生・健康情報)













